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豪小売売上高さえず、12月は前月比-0.4% 第4四半期は+0.1%

2019年02月05日(火)13時43分

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局(ABS)が発表した12月の小売売上高は前月比0.4%減少し、2017年12月(0.5%減)以来の大幅な落ち込みを記録した。景気見通しに影を落とす内容となり、豪金利政策の次の動きが下向きになるとの見方が高まった。

市場予想は0.1%減だった。ブラックフライデーのセールが寄与した11月の小売売上高は0.5%増に上方改定された。

統計発表後に豪ドルは節目の0.7200米ドルを割り込んだ。

第4・四半期の小売売上高はインフレ調整後で0.1%増。前期は0.2%増だった。市場予想は0.4%増。

12月の小売売上高の減少は、11月に行われたセールで支出が前倒しされたことが一因。

12月のオンライン販売は2.2%増と、11月の17.8%増、10月の10.5%増を下回る伸びにとどまった。

ウエストパックのエコノミスト、マシュー・ハッサン氏はリサーチノートで、支出前倒しが一因だとしても「(今回のデータは)2019年に向けて機運が弱まっている」サインだと指摘する。

また、BISオックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、サラ・ハンター氏は、家計支出が国内総生産(GDP)の約57%を占めることを踏まえると、今回の小売統計によって第4・四半期成長率への下振れリスクが高まったとの見方を示した。

同氏は「所得の伸びが弱いことから家計は支出の抑制を余儀なくされている」とし、「賃金の伸びは2020年まで加速しない見込みで、家計支出は今年も引き続き抑制され、今年と来年のGDP伸び率を2.5%前後に押し下げるだろう」と語った。

第4・四半期GDPは3月初めに発表される。第3・四半期GDPは、個人消費の弱さを背景に前年比2.8%増と市場予想を下回った。

*内容を追加しました。

ロイター
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