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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

2022年ドイツ統一記念日の祝典開催地エアフルトを訪ねる その1

今年のモットーは共に成長する

今年の統一記念日のモットーは「共に成長する(zusammen wachsen)」。

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ちなみに22という数字で形作られたシンボルマークのハート(上画像)は、「テューリンゲン州は2022年の連邦参議院議長州」であること、そして州都エアフルトで祝う「ドイツ統一の日」を表しているそうです。(ハートと土台の色はドイツの国旗「黒・赤・金」の3色をイメージしたもの)

祝典行事は、連邦憲法機関、16の連邦州、エアフルト市、その他多くのパートナーが市街地の至る所でスタンドを設け、文化や名産品などを紹介します。

連邦憲法機関と聞くと、難しそうですが、「連邦議会、連邦参議院、連邦政府、連邦憲法裁判所」といった5つの機関が参加し、「政治を体験する」というテーマでインフォメーションスタンドを設置します。あくまでも市民祭を念頭に置いた、誰にでもわかりやすい展示や講演を通して、ドイツの一面を知るよい機会になるかと思います。

またレンダーマイレ(Ländermeile)と呼ばれる、エアフルトの中心をぐるりと囲む道では、16の連邦州がそれぞれの文化や料理を紹介する予定です。

ドイツ最北(リスト・オン・シルト)、最西(セルフカント)、最南(マルクト・オーバーストドルフ)、最東(ゲルリッツ)の各コミュニティの連合体「ツィプフェルブンド(Zipfelbund)」も参加します。

市内各所に設置された大小のポップアップステージでは、地域のアーティストを中心に充実した公演が繰り広げられます。

10月1日にはエアフルト市庁舎(下画像・市庁舎は中央の建物)が無料公開されます。午前10時から午後5時まで、市長室、市井事務所、エアルフト市議会の議員団によるプレゼンテーションが行われます。

また市民祭の期間中、エアフルトの市立博物館・美術館は入場無料となります。さらにエアフルト観光局(ETMG)の協力を得て、市内を訪れる観光客を対象に、ぺータースベルク、旧市街、ドイツに残る最古のユダヤシナゴーグ、ルターに焦点を当てた無料ガイドつき市内ツワーが行われます。

祝典のハイライトは東西統一日の10月3日、エアフルト大聖堂で行われる教会礼拝と、その後に続くエアフルト劇場で行われるドイツ統一記念日式典のセレモニー。礼拝はドイツ第二放送ZDF、式典はドイツ第一放送ARD(MDR)で生中継される予定で、現地を訪れることができない市民もリアルに体感できます。

10月3日の夜に大聖堂前広場で行われる「イニシアチブ「3. October - Germany sings and sounds」は、2022年のドイツ統一記念日の祝賀行事の最後を飾ります。

統一を祝うワイン

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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