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サウジの伝統食「デーツ」がスーパーフードとして再注目、いま世界で伸びている理由とは?

Dates With Destiny

2025年10月10日(金)17時51分
マシュー・トステビン(本誌米国版シニアエディター)
ドバイのバティール店舗で取材を受けるCEOのヌルタチ・アフリディ氏

ゴディバのCEOだったアフリディにとって高級感と独創性に満ちた演出はお手のものだ(ドバイの店舗で) TITAS BASU

<注目のスーパーフード「デーツ」を、サウジ発のバティール(Bateel)が手摘み・熟成の基準で磨き上げ、世界ブランドへの第一歩を踏み出した>

デーツ(ナツメヤシ)のチョコ、デーツコーヒー、デーツティー、デーツオリーブ、デーツビネガー、デーツシロップ、そして何よりドライフルーツのデーツそのもの。

サウジアラビアの高級デーツブランド、バティール(アラビア語で「ヤシの若い枝」)は来年、この7種類を引っ提げてニューヨークに乗り込む。

2029年までに事業規模を3倍に、店舗も現状の25カ国180店から約500店に増やし、世界的ブランドとして飛躍することを目指している。

デーツは食物繊維や抗酸化物質など有益な成分が豊富で、加工されたスイーツに比べて血糖値の上昇が緩やかなスーパーフードだ。

「現在、3大陸に拠点がある。今後は5大陸に増やす計画だ」と、バティールのヌルタチ・アフリディCEOは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある同社のカフェでお茶(とデーツ)を口にしながら本誌に語った。

「当社はデーツの世界の先駆け的存在で、最高級のデーツを扱っている。細部へのこだわり、他の生産者とは違う農法、デーツ一つ一つを宝石のように大切に扱う姿勢が品質を支えている」

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