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米ロ首脳会談の後、プーチンが「尻尾を振る相手」...相手国もトランプに反発

Russia Launches India Charm Offensive as US Relations Sour

2025年8月26日(火)18時45分
ジョーダン・キング

二次制裁にはロシアもインドも猛反発

インドのナレンドラ・モディ首相は6月にホワイトハウスで、トランプと米印戦略関係の新たな段階を宣言した。

「これからインドは、かつてないほど開かれることになる」とトランプは記者会見で述べた。モディもまた、アメリカを「インドにとって最も信頼できるパートナー」と呼び、「ビッグ・ディール」は「数カ月以内」にまとまると期待していると語っていた。


しかしその後、トランプは、インドによるロシア産原油の継続的な購入を理由に、インド製品に25%の関税を課すと発表した。9月にはその税率は50%へと倍増される見通しだ。

当然、ロシアはこの発表に反発。ロシアの外交官ロマン・バブシュキンは、アメリカによる二次制裁を含めた制裁について、「不公正な競争の手段だ」と非難した。

「友人なら、そのような振る舞いはしない」と彼は述べた。「ロシアや、BRICS(新興5カ国。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は(インドに対して)制裁など絶対に課さない」。

インドもロシア同様、トランプに対して反発。インド外務省も「アメリカがインドに追加関税を課すことは極めて遺憾だ。このような措置は不公平、不当、不合理であることを改めて表明する」と声明を出した。

「インドは国益を守るため、必要なあらゆる措置を講じる」

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