米軍が「米本土への前例なき脅威」と呼ぶ中国「ロケット軍」の実力
US Military Issues Update on China's Rocket Force Threat
米国防総省が議会に提出した書面によれば、2024年には中国が保有する核弾頭の数は600を超えたと推定されており、今後数年以内には1000発を超える見通しだという。
同証言は「キルウェブ」にも言及している。キルウェブとは、脅威を検知し、データを共有し、空・陸・海・宇宙の各領域での軍事対応を調整するためのセンサーや衛星、兵器で構成されるネットワークだ。
米宇宙軍のチャンス・サルツマン作戦部長は公聴会で次のように述べた。「私が最も懸念しているのは中国がいわゆるキルウェブを構築していることであり、それによって宇宙以外の全ての領域にいる米統合軍を広い範囲で追跡し標的にできることだ」
「彼らは軌道上にきわめて高度なISR(情報収集・監視・偵察)網を構築している。われわれが統合軍を守るためには、これらの衛星群の能力を無力化または弱体化しなければならない」
米空軍のデービッド・オルビン参謀総長は次のように述べた。「中国は国際秩序を再編するという明確な意図のもとに軍の近代化を急ピッチで進めている。比類のない抑止力を備えた核戦力の大幅増強もその一環だ」