最新記事
事件

消防士たちを射殺したアイダホ銃撃犯、消防をおびき寄せるため自ら火も付けていた

Who is Wess Roley? Idaho Shooter who Ambushed Firefighters Identified

2025年7月1日(火)11時56分
ホリー・シルバーマン、ニック・モードワネック
消防士が襲撃を受けた現場に集まった警察官

消防士が襲撃を受けた現場に集まった警察官(6月29日、アイダホ州コーダーレーン) REUTERS/Young Kwak

<消火に駆けつけて狙い撃ちされた消防士たちには「身を守る術もなかった」(保安官)>

米アイダホ州コーダーレーンで2025年6月29日に発生した消化活動中の消防隊員射殺事件で、クートニー郡保安局のロバート・ノリス保安官は6月30日の記者会見で、容疑者が20歳のウェス・ローリーであることを明らかにした。

【動画】容疑者の身元が判明、ネットでは陰謀論も浮上

ノリスによると、ローリーは現場に到着した消防隊員らを撃ち始める前、彼らに「接触し」、「話をしていた」という。

ローリーは29日、現場で遺体で発見された。地域住民に避難命令が出されて数時間後、自ら銃で命を絶ったとみられるとノリスは述べた。

犯行声明などは見つかっていないが、当局は現場から火打ち石タイプの発火装置を押収しており、ローリーが放火した可能性があるとみている。

本誌が以前報じた通り、ローリーは消防隊員をおびき寄せるために放火した疑いがある。

事件発生後、カンフィールド・マウンテン周辺地域には避難命令が出され、警察など複数の機関から約300人が銃撃を受けた消防隊員たちの救助と容疑者の捜索にあたった。

2人の消防隊員が死亡し、もう1人が負傷した。

負傷した消防隊員を治療しているクートニー・ヘルスの広報担当者は30日、HIPAA法(医療保険の個人情報保護規則)を理由に容体の詳細を明かさなかった。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相、来週訪米 トランプ氏とガザ・イラン

ビジネス

1.20ドルまでのユーロ高見過ごせる、それ以上は複

ビジネス

関税とユーロ高、「10%」が輸出への影響の目安=ラ

ビジネス

アングル:アフリカに賭ける中国自動車メーカー、欧米
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とんでもないモノ」に仰天
  • 3
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 4
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    飛行機のトイレに入った女性に、乗客みんなが「一斉…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 5
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 6
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 9
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 10
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中