最新記事
ニューヨーク

NY市長予備選、富裕層増税を訴えるイスラム系候補勝利で激震!「100%共産主義者の狂人」とトランプ警戒

Melting Down Over NYC Mayoral Primary, Trump Calls Mamdani '100% Communist Lunatic'

2025年6月26日(木)20時26分
ジェシカ・コルベット
ニューヨーク市長選の民主党候補に選ばれた異色候補のマムダニ

ニューヨーク市長選の民主党候補に選ばれた異色候補のマムダニ(4月18日、ニューヨーク) Photo by Michael Brochstein/Sipa USA

<富裕層への増税と労働者の生活向上を掲げたマムダニの勝利をよほど「脅威」と感じたか>

*This story originally appeared in Common Dreams on May 25, 2025. It is shared here with permission under a Creative Commons (CC BY-NC-ND 3.0) license.

2025年11月に行われる米ニューヨーク市長選の民主党候補を決める予備選が6月24日に実施され、社会民主主義者を自称するイスラム系で移民のゾーラン・マムダニ(33)がベテラン候補を破って勝利した

マムダニは手頃な価格の住宅やバスの無料化、無料の育児支援サービスや環境に配慮した学校、最低賃金の引き上げなど低所得層向けの政策を掲げて選挙戦を展開した。

オリガルヒ(富裕層や大企業の権力者)」を震え上がらせる政治家であり、オリガルヒの一人のドナルド・トランプ米大統領は25日午後、この選挙結果をこき下ろした。

トランプは自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への連続投稿で、マムダニを「100%共産主義者の狂人」と批判。「過激な左派はこれまでにもいたが、今回は度が過ぎている」と述べた上でマムダニの容姿や声、知性、さらにはニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオコルテス(AOC)下院議員(民主党)をはじめとするマムダニの支持者たちを攻撃した。

トランプはさらに「民主党が再びリングに上るためのアイデアがある。歴史的大敗だった2024年の米大統領選をはじめ、長年にわたって選挙から締め出されてきた民主党は、IQの低いジャスミン・クロケット議員を大統領候補に指名するべきだ」とも投稿。クロケットはテキサス州選出の民主党下院議員で、トランプや彼を支持する議員らを公然と批判してきた人物だ。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ネタニヤフ首相、イランとの戦争で「和平の機会拡大」

ワールド

クアッド外相会合、7月1日に開催=米国務省

ワールド

SCO国防相会議、共同声明採択至らず 「テロ」言及

ワールド

ベゾス氏の豪華結婚式、ベネチアで始まる 芸能・政財
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉仕する」ポーズ...アルバム写真に「女性蔑視」批判
  • 3
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事実...ただの迷子ですら勝手に海外の養子に
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    単なる「スシ・ビール」を超えた...「賛否分かれる」…
  • 10
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中