米政権がウクライナ支援を停止する一方で...なぜイギリスはドローン「10万機」の供与を決めたのか?
NATO Ally Giving Ukraine 100K New Drones After Russian Airfield Strikes

ドローンについて説明を受けるヒーリー(中央) LEON NEALーPOOLーREUTERS
<6月頭にもウクライナはロシア領内深くの空軍基地へのドローン攻撃を成功させたばかり。イギリス供与のドローンが今後のカギに?>
イギリス国防省が6月4日、ウクライナへのドローン(無人機)提供を大幅拡大し、来年3月末までに計10万機を供与すると発表した。ウクライナは1日に、ロシア領内深くの空軍基地をドローンで攻撃する作戦を成功させたばかりだ。
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ロシア軍が前進を続け、アメリカ政権がウクライナ軍事支援を一時停止するなか、欧州同盟国はウクライナ支援を継続する最適な手法について検討している。ドローンの供与拡大は、無人システムが存在感を増す次世代型戦闘にNATOが適応していることの反映だ。
ウクライナ側はイギリスのドローンが前線地域の安定化に貢献し、敵の殺害数は大砲を上回ると報告している。「英企業はウクライナの民間人保護を助けるドローンを開発中だ」と、ヒーリー英国防相は述べている。
ロシアへの攻撃はウクライナ政府が「強い立場で交渉に臨む」後押しになると、ウクライナ議会外交委員会のメレシュコ委員長は本誌に語った。