指導者殺害、治安回復、また銃撃戦...カダフィ後の「分断」リビアでいま起こっていること
Violent Clashes Erupt in Libya After Top Official Assassinated
アメリカの移民政策にも影響する?
2011年の反乱でムアマル・カダフィ大佐の政権が崩壊して以来、リビアは長年の混乱からの回復途上にある。
2020年の停戦によって、ある程度の平穏は取り戻されたが、リビアは今なお分断されている。国際的に承認されたGNUがトリポリやリビア北西部を統治している一方、東部のベンガジは「国家安定政府(GNS)」が実権を握っている。
今なお、リビア中に存在する各派閥が同国の石油・ガス資源の支配をめぐって争っている。今回の衝突によってリビアの情勢はさらに不安定さを増すことになるだろう。
他にも、現在、トランプ米政権がアメリカからリビアへの移民送還を検討しているとCNNなどが報じており、リビアの不安定化はアメリカの移民政策にも影響があるかもしれない。
ドベイバ首相は治安回復を宣言しているが、「非正規勢力」との衝突は続くのだろうか。その可能性について、現在もさまざまな憶測が飛び交っている。