インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
How India's and Pakistan's Armed Forces Compare, as Nuclear Fears Grow
インドとパキスタン間の緊張は、即、核戦争への懸念を呼び起こす。両国はいずれも約200発の核弾頭を保有している。米軍備管理協会のデータによると、インドが約172発、パキスタンが約170発とされる。
インドは1998年に「先制不使用」政策(核兵器は報復手段としてのみ使用するという方針)を採用したが、近年は見直しの動きもある。パキスタンにはこのような政策は存在しない。
米ラトガーズ大学の研究者らが2019年に発表した共同研究では、両国が核戦争に突入すれば1億人が死亡し、核の冬が引き起こされれば飢餓でさらに多くの死者が出る可能性があるとされた。
兵力面ではインドが圧倒的に優位だ。ロイターによると、インドの現役兵力は陸軍123万7000人、海軍7万5500人、空軍14万9000人、沿岸警備隊1万3350人。対するパキスタンは、陸軍56万人、空軍7万人、海軍3万人。
装備面では、インドが火砲9743門、主力戦車3740両、航空機730機、潜水艦16隻を保有。パキスタンは火砲4,619門、戦車2,537両、航空機452機、潜水艦8隻となっている。
軍事力評価機関グローバル・ファイアパワーによると、予備役の数はインドが115万5000人、パキスタンは55万人となっている。