英スタンチャート、第1四半期は10%増益 予想上回る

5月2日、英金融大手、スタンダード・チャータード(スタンチャート)が発表した第1・四半期決算は、税引き前利益が21億ドルとなり、前年同期の19億1000万ドルから10%増加した。ロンドンで2022年撮影(2025年 ロイター/Peter Nicholls)
Selena Li Scott Murdoch
[香港 2日 ロイター] - 英金融大手、スタンダード・チャータード(スタンチャート)が2日に発表した第1・四半期決算は、税引き前利益が21億ドルとなり、前年同期の19億1000万ドルから10%増加した。同行がまとめたアナリスト予測の平均値である19億0500万ドルを上回った。
ウェルス、マーケット、グローバルバンキング部門が好調だった。ただ今後については、関税引き上げが信用の質を圧迫すると警告した。
ビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)は決算発表で「相次ぐ貿易関税の発動によって、世界経済と地政学的な複雑さが増している。われわれは引き続き外部環境に注意を払っていく」などと述べた。
第1・四半期の信用減損は前年比24%増の2億1900万ドルだった。「関税を巡る不確実性の高まりを受け、『世界貿易と地政学的貿易緊張シナリオ』の確率加重を高めた」ことを反映しているという。
新たな自社株買いは発表しなかった。