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フェイク商法

愛国心につけ込んで商品を売り込む中国フェイク商法の闇

Fake-Fueled Patriotic Marketing

2024年8月8日(木)12時45分
シュエ・チャン(南洋理工大学研究員)、ツーチョン・ユィ(英エクセター大学講師)

こうした政治的消費には、ボイコットと「バイコット」という2つの形がある。ボイコットは政治的に好ましくない企業を罰するために行う不買運動であり、「バイコット」は倫理的・政治的な義務を果たしている好ましい企業の商品を積極的に買う行動だ。

中国では、そこに「愛国マーケティング」を装った悪質な商法が加わる。ありもしないストーリーを捏造して愛国心をあおり、国産品の「バイコット」につなげる手法だ。

しかし中国の消費者も、国産品を買うことと愛国心がイコールだとは思っていない。コンサルティング大手マッキンゼーのまとめた中国人の消費行動に関する報告書(23年版)によれば、中国の消費者が国産品を選ぶ理由は、価格の安さや愛国心ではなく品質や独創性だという。そこで教訓。フェイクで塗り固めた「愛国マーケティング」の効果は一瞬にして消える。


From thediplomat.com

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