最新記事
ウクライナ

ロシア軍の砲撃を受けたドニプロで「恐怖状態」の子犬を保護...胸が締め付けられる映像が拡散される

Dog's Reaction to Russian Shelling Breaks Hearts: 'So Terrible'

2024年3月3日(日)07時05分
カレダ・ラーマン
ロシア軍の砲撃を受けたドニプロ

ロシア軍の攻撃を受けたドニプロの街(2月23日) Mykola Synelnykov-Reuters

<ウクライナ内務省顧問が公開した動画には、砲撃のショックで怯え切ってぶるぶると震える子犬の痛ましい様子が映っている>

ウクライナ中部ドニプロで、ロシア軍による砲撃を受けた後、ショック状態で震えている犬の動画がSNSに投稿され、反響を呼んでいる。これはウクライナ内務省顧問アントン・ゲラシチェンコが2月25日にX(旧Twitter)に投稿したもの。怯え切った様子で激しく震える犬の様子を見た人々からは「つらい」「ケアが受けられることを願う」といった声が上がった。

■【動画】「胸が締め付けられる」 ロシア軍の砲撃を受けて「恐怖状態」の子犬...動画拡散で、怒りと同情が広がる

ゲラシチェンコは、「動物たちもこの戦争に苦しんでいる。この犬は、2月23日のドニプロでの恐ろしい夜の後、ショック状態にある。いま獣医がケアをしている」としている。彼はこれに先立ち、同日夜の砲撃で死傷者が出たと投稿し、ドニプロでは高層ビルなどが攻撃され、8人が負傷したと説明していた。

犬の動画が拡散されると、多くの人の同情を誘った。あるユーザーは、この光景は「とても恐ろしく、胸が締め付けられるよう」と述べ、別のユーザーは「この犬がトラウマから回復するために必要なケアとサポートが受けられることを願う」と投稿した。

「かわいそうなこの犬は、こんな目に遭うことを望んでいなかった......完治することを願っている。罪のない子犬がこのように苦しんでいるのを見るのはつらい」というコメントもある。

ウクライナの猫を保護して飼っているというユーザーは、「2年近くたった今でも、猫が恐怖を示すことがある。この犬が愛情ある人にもらわれることを願う」と述べた。

戦争による死者10万人超も領土の変化はほぼなし

ロシアがウクライナへの本格侵攻を開始してから24日で2年が経過した。この戦争による死者は10万人を超えたが、本誌が最近報じたように、2022年11月以降、領土の変化はほとんどない。

イタリアのジョルジャ・メローニ首相、ベルギーのアレクサンダー・デクロー首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は23日、連帯を示すためにキエフを訪問した。

主要7カ国(G7)首脳は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とのビデオ会議を行い、ウクライナへの支援を誓う声明を発表した。

「ウクライナへの揺るがぬ支援を再確認し、ウクライナの自由と民主主義の未来のためにたゆまず戦ってきたウクライナ国民の勇気と回復力に改めて敬意を表する」とG7首脳は声明で述べた。「彼らは2年間、国連憲章に明白に違反するロシアの違法で不当な、そしていわれのない全面的な侵攻に抵抗してきた」

さらに、「ウクライナはこの過酷な戦争から3年目に入ったが、同国の政府と国民は、必要な限りG7の支援を期待することができる」と表明した。

ニューズウィーク日本版 世界も「老害」戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月25日号(11月18日発売)は「世界も『老害』戦争」特集。アメリカやヨーロッパでも若者が高齢者の「犠牲」に

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英金利、「かなり早期に」中立水準に下げるべき=ディ

ビジネス

米国株式市場=S&P4日続落、割高感を警戒 エヌビ

ワールド

ゼレンスキー氏が19日にトルコ訪問、ロシアとの交渉

ビジネス

日産、九州工場で24日から再び減産計画 ネクスペリ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中