韓国、在韓米軍費「既存合意に従う」 トランプ氏は負担増要求

7月9日、 韓国外交省はトランプ米大統領が在韓米軍駐留費の韓国側の負担引き上げを求めたことについて、すでに合意した条件に従うと表明した。写真は両国の旗。龍仁市で2016年8月撮影。米軍提供(2025年 ロイター)
Joyce Lee Ju-min Park
[ソウル 9日 ロイター] - 韓国外交省は9日、トランプ米大統領が在韓米軍駐留費の韓国側の負担引き上げを求めたことについて、すでに合意した条件に従うと表明した。
米韓両政府は、トランプ氏が昨年11月の大統領選で勝利する直前、在韓米軍の駐留経費分担金に関する新たな5カ年計画に合意。初年度の韓国側の分担金を8.3%増の14億7000万ドルとした。
トランプ氏は8日、韓国は自国の国防費を負担すべきだとし、韓国が在韓米軍の駐留費負担を引き上げる必要があるとの見方を示唆した。同氏は7日、韓国からの輸入品に8月1日から25%の関税を課すと発表している。
韓国外交省は声明で「政府は第12次防衛費分担特別協定(SMA)を順守し、履行することにコミットしている。同協定は有効であり発効している」と表明。トランプ氏の発言に対するそれ以上のコメントは控えた。
韓国は米国との関税交渉を進めており、李在明政権は8月1日の新たな期限を前に交渉を急ぎたい考え。
韓国の魏聖洛・国家安保室長は今週、防衛費が関税交渉と関連しているかとの記者団の質問に対し、さまざまな問題が絡み合い、互いに影響し合っていると述べた。