
ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムト(写真)で引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。提供写真(2023年 ロイター/@combat.art.ukraine via Instagram/via REUTERS)
ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムトで引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。また、前線のウクライナ軍兵士は、天候が回復し次第、反攻を開始する準備ができたと述べた。
Russian Official Warns of Plot to Overthrow Belarusian Government
自分のことし考えていない独裁者同士、ルカシェンコとプーチン(2月17日、モスクワ) Sputnik/Vladimir Astapkovich/Kremlin/REUTERS
<「ベラルーシもこれで核保有国」とプロパガンダは囃し立てるが、国内外のベラルーシ反体制派や武装勢力が黙っていないかもしれない>
ウクライナに亡命したベラルーシの反体制派の一部は、ウクライナ軍を支援する外国人部隊に加わってロシア軍と戦っているが、この抵抗勢力が、ベラルーシの現独裁政権の転覆を企てる恐れがあると、ロシアの高官が警告した。
ロシアのミハイル・ガルージン外務次官は、ジョージアのテレビ局RTIVの番組で、ウクライナ東部でウクライナ軍と共に戦っている「ベラルーシの民族主義武装勢力」は「著しく手強い存在となっている」と述べた。
「残虐な傭兵部隊のリーダーや指揮官は、(ウクライナでの)戦闘経験を生かして、いずれベラルーシの現政権を武力で倒すと公言している」と、ガルージンは語った。「破壊工作を目指す連中がウクライナからベラルーシに送り込まれる可能性は排除できない」
ガルージンは、ベラルーシの治安機関と軍の特殊部隊に対し、ロシアと共に設立した「地域合同部隊」の支援を受けて「ピンポイントの挑発、さらにはベラルーシの領土への本格的な侵攻をはね返す」体制を整えるよう訴えた。
「もちろん、われわれの共通の歴史で一度ならずあったように、ロシアは兄弟国と協力して、連合国家の主権と安全保障を守るために戦う」と、ガルージンは述べた。連合国家とは、ロシアとベラルーシが経済と軍事の統合を目指して1999年に交わした条約にうたわれた構想である。
ウクライナ軍参謀本部の昨年8月の報告によれば、ウクライナに対するロシアの戦争に参加すると合意したベラルーシ人は約1万3000人に上ると、ウクライナの英字紙キーウ(キエフ)・インディペンデントは伝えている。
ベラルーシの政治アナリストで、コンサルティング会社センス・アナリティクスの創設者Artyom Shraibmanはメッセージアプリのテレグラムで本誌の取材に応じ、ガルージンの発言はロシアのウラジーミル・プーチン大統領の考えに添ったものだと述べた。
ガルージンの発言で、プーチンの盟友であるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が引き続き注目を浴びることになった。
ルカシェンコはロシアの要請に応じて、「軍事的な主権を大幅に譲り渡してきたが、その見返りとして経済的なアメをたっぷりと得た」と、Shraibmanはみる。
ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムト(写真)で引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。提供写真(2023年 ロイター/@combat.art.ukraine via Instagram/via REUTERS)
ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムトで引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。また、前線のウクライナ軍兵士は、天候が回復し次第、反攻を開始する準備ができたと述べた。
THE END OF AN ENDLESS WAR
スパイ出身のプーチンがトップであることがロシアという国とウクライナ戦争のありように影響している Sputnik/Mikhail Klimentyev/Kremlin via REUTERS
<ロシアの士気は本物なのか、ロシアの国内世論をかき立て得る「仕掛け」とは何か、リビウ・ランディングシナリオとは......。日本有数のロシア通である2人がウクライナ戦争について議論した>
Ukraine Official Reveals 'Drone Army' With Video of Massive Stockpile
ウクライナ軍のドローンから見た塹壕のワグネル兵たち Kanal13/YouTube
<開戦以降、ウクライナとその支持者が着々と蓄積してきた3200機のドローンが、この戦争をひっくり返す?>
ウクライナ軍のドローンから見た塹壕のワグネル兵たち Kanal13/YouTube
<ウクライナのお家芸であるDX(デジタル・トランスフォーメーション)とクラウド・ファンディングが結実した3200機からなるドローン軍の映像が公開された。実戦でも目覚ましい成果を挙げている。その映像を集めた>
Bill Clinton: My Nuke Deal To Blame for Russia's Invasion of Ukraine
歴史的な核放棄に合意した3カ国首脳──(左から)クリントン、エリツィン、ウクライナのクラフチュク大統領(1994年1月14日)
<ウクライナに核兵器があればロシアの侵攻はなかっただろう。それでも放棄したのは、アメリカとイギリスとそしてロシアが国境の安全を保証したからだ>