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壁を透視できる機器がイスラエルで開発される 軍・警察などで採用へ

2022年7月14日(木)16時50分
青葉やまと

既存シリーズとして同社は、設置したシリーズ製品による透視画像を遠隔地から監視するタブレット型製品「Xavernet(クサーヴァネット)」や、最大100メートル先の建物内を透視する屋外向け製品「Xaver LR80」などを販売している。

まずはイスラエル軍に納入予定だが、プライバシーの懸念も

「Xaver 1000」は、「現時点ではイスラエル軍のみが技術を独占使用することになっている。しかし、世界中の軍隊が興味をそそられるに違いない」と述べている。今後の契約状況次第では、日本を含む世界へ展開する可能性があるかもしれない。

ただし、民間への販売を想定していないとはいえ、プライバシー侵害の懸念が早くも指摘されている。テック系ニュースサイトの「フューチャリズム」は、「ちょっと不気味!」だと評し、「監視とプライバシーにまつわる重大な疑問が提起されている」と指摘している。人命救助やテロリストへの対処などで活躍が期待されるのと同時に、使用当局のモラルには厳しい目が向けられそうだ。


【動画】>>■■【動画】空想の技術が現実に 壁が透視できる機器が開発された■■

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