最新記事

ファッション

ビリー・アイリッシュと村上隆のコラボがアメリカで人気 来週からユニクロTシャツも発売

Billie Eilish x Takashi Murakami Uniqlo Merch

2020年5月20日(水)16時05分
セレン・モリス

5月25日にオンラインで発売になるコラボTシャツのイメージ UNIQLO

2020年のグラミー賞で主要4部門を独占したアメリカの若手シンガーソングライター、ビリー・アイリッシュと日本のアーティスト、村上隆がコラボレートしたユニクロのTシャツコレクションが、5月25日月曜日からオンラインで発売される。

ウィメンズ、メンズ、キッズで構成されるこのコレクションは、村上がデザインしたキャラクターと、アイリッシュにインスパイアされたイメージやアイリッシュの写真などがあしらわれている。アイリッシュの名前や、デビューアルバム『When We All Fall Asleep Where Do We Go?(ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?)』のタイトル、アイリッシュのロゴとして使われている人のアイコン「ブローシュ」を採り入れている。

夢のような悪夢のような

こうしたイメージは、アイリッシュのファンにはおなじみかもしれない。というのも、村上が手がけた「You Should See Me in a Crown(ユー・シュッド・シー・ミー・イン・ア・クラウン)」のミュージックビデオは、現在までにYouTube視聴回数が6900万回を超えているからだ。このビデオでは、アニメ化されたアイリッシュが蜘蛛に変身し、街を破壊して、村上のトレードマークである花々をしおれさせる。

村上独特の花々は、特別にデザインされた「Billie Eilish」という単語が入ったオリジナルロゴとともに、ユニクロのコレクションでも随所に登場する。

ユニクロはこのコラボレーションについて、ウェブサイトで次のように説明している。「UT(ユニクロのグラフィックTシャツ・ブランド)は、この才能あるデュオのコラボレーションを奇跡的に実現した。世界トップレベルで作品を量産する現代のアーティストとミュージシャンの感性が、ファッションを通じて融合し、それぞれの視点からわたしたちに新たな発見をもたらしてくれる」

ファーストリテイリングの「グローバルクリエイティブ統括」を務めるジョン・C・ジェイは、プレスリリースのなかでこう述べている。「ビリー・アイリッシュと村上隆。世界でもっとも影響力のあるクリエイターふたりが融合し、万人のためのアートの新しい表現を生み出した」

このコレクションは、5月25日にオンラインで発売される。

アイリッシュは2019年3月に17歳でデビューアルバムをリリース。ビルボード200チャートで初登場1位を獲得した。このアルバムは17か国で1位となり、デビューアルバムとしては2019年最多の売上枚数を記録した。

村上は、世界中の名だたる美術館で個展を開催し、ルイ・ヴィトンやVANSなどのファッションブランドと手を組んだプロジェクトや、カニエ・ウェストやファレル・ウィリアムスなどのミュージシャンとのコラボレーションで知られている。

(翻訳:ガリレオ)

20200526issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月26日号(5月19日発売)は「コロナ特効薬を探せ」特集。世界で30万人の命を奪った新型コロナウイルス。この闘いを制する治療薬とワクチン開発の最前線をルポ。 PLUS レムデジビル、アビガン、カレトラ......コロナに効く既存薬は?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

為替円安、行き過ぎた動きには「ならすこと必要」=鈴

ワールド

中国、月の裏側へ無人探査機 土壌など回収へ世界初の

ビジネス

ドル152円割れ、4月の米雇用統計が市場予想下回る

ビジネス

米4月雇用17.5万人増、予想以上に鈍化 失業率3
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前の適切な習慣」とは?

  • 4

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 5

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 6

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    映画『オッペンハイマー』考察:核をもたらしたのち…

  • 9

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中