トランプ「彼は目立ちたがり屋」 コミー氏を改めて批判 議員ら反発
トランプ氏はインタビューで、ロシアの大統領選介入疑惑を巡るFBIの捜査をやめるようコミー氏に圧力をかけたことはないとし、「ロシアが関与したのであれば、私も知りたい」と語った。自身および自身の陣営とロシアが結託したことはなく、「ロシアは選挙に影響を及ぼさなかった」と強調した。
また、自身がFBIの捜査の標的になっているかどうか、夕食時に1回、電話で2回、コミー氏に尋ねたことも明らかにし、 「『もし私に対する捜査が行われているのなら教えてくれるか』と尋ねたら、コミー氏は『大統領に対する捜査は行われていない』と答えた」と語った。
こうした中、マッケーブFBI長官代行は同日、コミー氏に代わり上院情報委員会の公聴会で証言を行った。
証言では、ロシア疑惑を巡るFBI捜査にホワイトハウスが干渉するようなことがあれば報告すると確約。コミー氏については、「FBI内で幅広い信任を得ており、それは現在も変わっていない」と強調し、「私はコミー氏の手腕や誠実さに多大な敬意を払っている」と語った。
コミー氏がトランプ大統領に対し、大統領が捜査の対象になっていないと話しているのを聞いたことがあるかとのバー上院情報委員長からの質問には、継続中の捜査に関する質問には応じられないとの回答にとどめた。
同時に、ロシア疑惑を巡る捜査について「FBIは精力的かつ徹底的に捜査を継続するというのが私の見解だ」とし、FBIはリーダーシップの信任危機に直面していないと強調した。
民主党は、ロシア疑惑の捜査には特別検察官の任命が必要だと主張している。
上院情報委員会のワーナー議員は、コミー長官の解任がロシア疑惑の捜査と関連しているとの「結論を回避するのは困難だ」とし、「独立した特別検察官任命の必要性が一段と明確になったが、上院情報委員会としても昨年の大統領選で何が起きたのか真相を突き止める」と言明した。
