欧州議会、自動車メーカーへの罰金規則撤回 EU排出目標巡り

5月8日、欧州連合(EU)の欧州議会は、自動車の二酸化炭素(CO2)排出量目標を達成できないメーカーに罰金を科す規則の撤回を賛成多数で承認した。ベルリンで2018年2月撮影(2025年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州議会は8日、自動車の二酸化炭素(CO2)排出量目標を達成できないメーカーに罰金を科す規則の撤回を賛成多数で承認した。排出規制の順守期限が延長され、罰金が軽減することになる。
欧州メーカー各社は、目標達成には中国や米国の競合に後れを取っている電気自動車(EV)の販売拡大が必要で、規則が変更されなければ今年は最大150億ユーロ(約170億ドル)の罰金を科される恐れがあるとしていた。
欧州委員会は、メーカーが2025年から27年までの平均排出量に基づいて目標を達成することを認めることを提案した。
規則撤回は賛成458、反対101、棄権14で承認された。
欧州委のフォンデアライエン委員長は、規則変更で欧州メーカーには猶予ができると述べたが、独フォルクスワーゲンは先週、順守期間が延長されても今年の負担は増加すると述べた。