米運輸長官、航空管制システム刷新へ支出要求方針 具体額は示さず

ダフィー米運輸長官(写真)は8日、空港の混雑、フライトの遅延、安全性に対処するため、老朽化した国内航空管制システムの近代化に向けた支出を議会に要求する方針を表明した。首都ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 8日 ロイター] - ダフィー米運輸長官は8日、空港の混雑、フライトの遅延、安全性に対処するため、老朽化した国内航空管制システムの近代化に向けた支出を議会に要求する方針を表明した。
この計画にはレーダーや通信システム、管制塔などの更新や管制官の増員が含まれる。
ダフィー氏はプロジェクト発表イベントで、システム刷新には3─4年かかると指摘。「最新の航空管制システムを構築しなければならない。われわれはこれをあまりにも長く放置していた」と述べた。
以前は「数百億ドル」かかると見積もっていたが、今回は具体的な数字を示さなかった。
各航空会社は8日、少なくとも310億ドルの支出が必要だと指摘。議会は数カ月以内に支出総額を決定する見通し。
イベントには、1月に首都ワシントン近郊のロナルド・レーガン空港付近でアメリカンの旅客機と軍用ヘリコプターが飛行中に衝突した事故で死亡した67人の一部遺族も出席した。