最新記事

<ワールド・ニュース・アトラス/山田敏弘>

オバマ政権は北朝鮮ミサイル実験をサイバー攻撃で妨害していた

2017年4月17日(月)16時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

yamada170417-02.jpg

トランプ政権のサイバー戦略について語る著者

――『ゼロデイ』の中では、世界各国のサイバー事情を取り上げているが、世界でサイバー攻撃の開発が進んでいるのはどこの国なのか?

まずアメリカ。世界随一のサイバー大国と言って差し支えない。あとは本著にあるように、中国とロシア、そしてイスラエルもアメリカに次いでサイバー能力を保持している。また最近では、サウジアラビアの石油企業を攻撃したり、米金融機関やインフラ施設などを攻撃したりしているイランも力をつけてきた。

さらに北朝鮮も、無視できない存在になってきている。米国防総省は、北朝鮮が米太平洋軍のネットワークを機能不全にしたり、アメリカ本土の電力網などを攻撃したりできる技術を身につけていると警戒している。また米韓による対北朝鮮の軍事作戦計画の情報を、韓国軍から盗み出したとも指摘されている。

【参考記事】サイバー攻撃で他国を先制攻撃したいドイツの本音

――日本もサイバー攻撃を警戒しなければならないのでは?

その通りで、特に懸念されるのは選挙へのサイバー攻撃だろう。2016年の米大統領選ではロシアが米民主党をサイバー攻撃して不都合な情報を盗んで暴露し、トランプを勝たせる手助けをしたとまで言われている。同じことが世界中のどこで起きても不思議ではない。

日本では例えば7月に都議選が行われるし、その先には総選挙なども予定されている。サイバー攻撃で政党や議員の内部情報が暴露される可能性はある。そうなれば日本の政治が、サイバー攻撃に左右されることになるだろう。

サイバー攻撃の脅威は、もはや他人事ではなくなっている。

zeroday-cover.jpg

『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文芸春秋刊)
著者:山田敏弘


著者の記事一覧はこちら

ニュース速報

ビジネス

仏中銀総裁、ドラギECB総裁の後任候補とのうわさを

ビジネス

ECB、無期限型の資産購入策の維持めぐり意見分かれ

ビジネス

デフレ脱却へ企業に賃上げ促す、税制の優遇措置など活

ワールド

中朝貿易、10月は8カ月ぶり低水準 国連の制裁が圧

MAGAZINE

特集:北朝鮮の歴史

2017-11・28号(11/21発売)

核・ミサイル開発に日本人拉致問題、テロ活動...... 不可解過ぎる「金王朝」を歴史で読み解く

グローバル人材を目指す

人気ランキング

  • 1

    北朝鮮「亡命兵士」の腸が寄生虫だらけになった理由

  • 2

    北朝鮮の金正恩指導部に亀裂? 最側近の軍司令官を処罰

  • 3

    東日本大震災の瓦礫に乗って、外来種がやって来た

  • 4

    「筋トレは、がんによる死亡リスクを31%下げる」と…

  • 5

    北朝鮮「亡命兵士」の命を脅かす寄生虫の恐怖

  • 6

    北朝鮮、亡命の兵士を追って軍事境界線を越境してい…

  • 7

    北朝鮮「兵士亡命」が戦争の引き金を引く可能性

  • 8

    ジャーマンシェパード2頭に1頭が安楽死 見た目重視…

  • 9

    もう体に合わないことはない! ZOZO、採寸用ボディ…

  • 10

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 1

    北朝鮮「亡命兵士」の腸が寄生虫だらけになった理由

  • 2

    北朝鮮「亡命兵士」の命を脅かす寄生虫の恐怖

  • 3

    サンフランシスコ「従軍慰安婦像」への大阪市対応は慎重に

  • 4

    北朝鮮「兵士亡命」が戦争の引き金を引く可能性

  • 5

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 6

    飛び級を許さない日本の悪しき年齢主義

  • 7

    東日本大震災の瓦礫に乗って、外来種がやって来た

  • 8

    北朝鮮の金正恩指導部に亀裂? 最側近の軍司令官を処罰

  • 9

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 10

    「人肉は食べ飽きた」と自首した男と、とんでもない…

  • 1

    北朝鮮「亡命兵士」の腸が寄生虫だらけになった理由

  • 2

    北朝鮮の電磁パルス攻撃で「アメリカ国民90%死亡」――専門家が警告

  • 3

    北朝鮮「兵士亡命」が戦争の引き金を引く可能性

  • 4

    北朝鮮「亡命兵士」の命を脅かす寄生虫の恐怖

  • 5

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 6

    人はロボットともセックスしたい──報告書

  • 7

    北朝鮮経済の「心臓」を病んだ金正恩─電力不足で節約…

  • 8

    トランプは宣戦布告もせず北朝鮮を攻撃しかねない

  • 9

    北朝鮮危機「アメリカには安倍晋三が必要だ」

  • 10

    「トランプ歓迎会に元慰安婦」の陰に中国?

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

全く新しい政治塾開講。あなたも、政治しちゃおう。
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版 特別編集

最新版 アルツハイマー入門

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月