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中国高級EVのジーカー、米上場初日は約35%急騰

2024年05月12日(日)12時17分

中国吉利汽車傘下の高級電気自動車ブランド、Zeeker(ジーカー)が10日、ニューヨーク株式市場に上場し、株価は新規公開価格を35%近く上回る28.26ドルで取引を終えた。写真は昨年11月の展示会での同社ブース(2024年 ロイター/Florence Lo)

Niket Nishant Echo Wang Sarah Wu

[10日 ロイター] - 中国吉利汽車傘下の高級電気自動車(EV)ブランド、Zeeker(ジーカー)が10日、ニューヨーク株式市場に上場し、株価は新規公開価格(21ドル)を35%近く上回る28.26ドルで取引を終えた。

最高経営責任者(CEO)の安聰慧氏は「ニューヨークの資本市場は新エネルギー車にとって非常に有利だ。ジーカーは世界的なブランドであり、ニューヨークでの上場を選択したことは、そのグローバルな能力をさらに証明するものだ」と語った。

ジーカーの完全希薄化後の評価額は68億ドルで、昨年の資金調達ラウンド後の130億ドルの約半分となった。

中国企業による米国上場として2021年の聯拓生物以来の規模となる。

中国では国内のEV市場は猛烈な価格競争で利益率が低下しており、各メーカーは海外で収益機会を探る構え。ジーカーの米国上場もそうした動きの一環とみられている。

ジーカーの安CEOは、吉利は新エネルギー車時代のフォルクスワーゲングループになることを目指していると発言。吉利の中でジーカーの使命は高級EV市場セグメントに対応することだと語った。

AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワース氏は、昨年の評価額からのディスカウントは投資家を引きつける材料になるとの見方を示した。

ロイター
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