最新記事

原油

主要産油4カ国の減産合意に至らず、北海ブレントが約4%下落

増産凍結の合意を受けて一時は大幅上昇したが、減産には至らなかったことで一転下落

2016年2月17日(水)11時09分

2月16日、主要産油国の増産凍結合意をめぐる楽観なムードが後退、北海ブレントは3%下落した。記者団の質問に答えるサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相、(2016年 ロイター/Naseem Mohammed Bny Huthil)

 16日の原油先物市場では、北海ブレントが約4%下落した。サウジアラビア、ロシアなど主要産油4カ国が増産凍結で合意したことを受けて、一時は大幅上昇する場面もあったが、減産に踏み切るまでには至らなかったことから、その後は一転して大きく切り下がった。

 サウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラの4カ国は、他の主要産油国が追随することを条件に、原油生産を過去最高に近い1月の水準で凍結することに合意。だが減産までは踏み込まなかったことに加え、原油価格安定に向けた協調行動の鍵を握るとされるイランが関与していないことで実現するか懐疑的な見方が広がり、合意を好感した買いは失速した。

 北海ブレント先物の清算値は、1.21ドル安の1バレル=32.18ドルとなった。一時は35.55ドルまで買われた。

 米原油先物も一時31.53ドルに上昇する場面があったが、0.40ドル安の29.04ドルで取引を終えた。

 原油在庫のだぶつきも相場の重しとなっている。市場関係者が言及したエネルギー情報会社ゲンスケープのデータによると、米原油先物の指標原油の受け渡し場所であるオクラホマ州クッシングの在庫は2月12日終了週に70万5000バレル近く増加した。

 テュケー・キャピタル・アドバイザーズのタリク・ザヒール氏は「一段の価格下落を見込んでおり、米原油のショートポジションを増やしている」とし「増産凍結では、供給過剰は解消されない」と述べた。

 ゴールドマン・サックスも「増産凍結が実現するのかにすら、非常な不透明感がある」と指摘し、計画には一様に弱気な見方を示した。

   

[ニューヨーク 16日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

米FRB議長「利上げ論拠強まった」、9月の可能性も

ビジネス

米国株はまちまち、FRB当局者の発言受け不安定な値

ビジネス

ドル102円に迫る、FRB正副議長発言で年内利上げ

ワールド

クリントン氏のリード縮小、トランプ氏に5ポイント差

MAGAZINE

特集:世界が期待するTOKYO

2016-8・30号(8/23発売)

リオ五輪の熱狂は4年後の東京大会へ── 世界は2020年のTOKYOに何を期待するのか

人気ランキング

  • 1

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 2

    ハードウェアも電力も使わずに動く、完全にソフトな「タコ型ロボット」

  • 3

    麻薬撲滅を注力のフィリピン、密輸問題で中国大使に説明求める

  • 4

    フランス警官、イスラム女性にブルキニを「脱げ」

  • 5

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 6

    イタリア中部地震、一夜明け死者数247人に急増

  • 7

    プーチン謎の娘婿がロシア富豪番付で4位に浮上

  • 8

    イタリア中部地震死者250人 48時間経過、懸命の救出作業続く

  • 9

    誘拐事件を繰り返し裕福な生活をしていた、アルゼンチン家族の闇

  • 10

    日本のアフリカ市場出遅れ、問題は企業サイドに

  • 1

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 2

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 3

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 4

    オリンピック最大の敗者は開催都市

  • 5

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 6

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

  • 7

    歯磨きから女性性器切除まで、世界の貧困解決のカギは「女性の自立」にある

  • 8

    NSAの天才ハッカー集団がハッキング被害、官製ハッキングツールが流出

  • 9

    リオ五輪でプロポーズが大流行 「ロマンチック」か「女性蔑視」か

  • 10

    イタリア中部地震、死者少なくとも159人 多くは休暇シーズンの観光客か

  • 1

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 2

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 3

    戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」

  • 4

    日銀は死んだ

  • 5

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 6

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

  • 7

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 8

    トランプには「吐き気がする」──オランド仏大統領

  • 9

    イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由

  • 10

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
アンケート調査
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

0歳からの教育 育児編

絶賛発売中!

コラム

パックン(パトリック・ハーラン)

芸人も真っ青? 冗談だらけのトランプ劇場

小幡 績

日銀は死んだ

STORIES ARCHIVE

  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月