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米社会

外見差別に法の裁きを!?

2010年7月23日(金)13時11分
ダーリア・リスウィック(司法ジャーナリスト)

白髪頭の女性議員は皆無

 アメリカでは、政治家も老けていては出世できない。連邦議会上院には46歳から74歳までの女性議員が17人いるが、白髪の女性は1人もいない。美容整形手術やヘアカラー、しわ取りのボトックス注射を害悪と批判してきたフェミニストたちが、自分の肌がたるみ、白髪やしわが増え始めると意見を変えたと、ロードは指摘する。

 外見による偏見は、経済的費用を伴う社会問題と化している。私たちの多く(特に女性)がダイエット薬を買ったり、連邦最高裁判事に指名されたエレーナ・ケーガンの服装がダサいと笑ったりするたびに、そうした偏見は助長されていく。

 外見による差別をなくす努力をするな、というのではない。だが、これだけは確かだろう──法律が制定されたとしても、太り過ぎや年齢、外見的な欠点に対する差別は決してなくならない。それらが私たちのコンプレックスの源である限り。

[2010年6月30日号掲載]

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