最新記事
宇宙

宇宙の「禁断領域」で奇跡的に生き残った「極寒惑星」の正体とは?

First-Ever Planet Found in the 'Forbidden Zone'—and It's Freezing

2025年5月15日(木)10時20分
イアン・ランドール
「禁断領域」で氷のように冷たい惑星を発見(写真はイメージです) Planet Volumes-Unsplash

「禁断領域」で氷のように冷たい惑星を発見(写真はイメージです) Planet Volumes-Unsplash

<通常なら消滅しているはずの軌道で、氷のように冷たい巨大惑星が恒星を周回していた...天文学者たちは、禁断領域で生き残ったその惑星に驚きを隠せない>

普通であれば惑星が消えてなくなる宇宙の「禁断領域」で、死にゆく星の周りを公転する氷のように冷たい惑星が発見された。

誕生から58億年の白色矮星「WD 1856+534」はりゅう座にあり、地球からの距離はわずか82光年。

2020年、アメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽系外惑星探査衛星「TESS」と地上の複数の観測所が、この白色矮星の前を1.4日ごとに通過する木星ほどの大きさの天体を発見した。

この天体「WD 1856+534b」が巨大な惑星なのか、それとも質量の小さい褐色矮星なのかははっきりしなかった。この天体は軌道が極端に小さく、恒星との距離は、水星から太陽までの距離に比べてほぼ30倍も近い。

SDGs
「SDGs認証」の可能性とは?...日本サステナブルビジネス機構(JSBO)が有識者フォーラムを6/10に開催
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

南ア1─3月期GDP、0.1%増 農業好調も鉱業・

ワールド

ザポリージャ原発、再稼働には相当の時間必要=IAE

ワールド

韓国大統領選、革新系野党・李在明氏が48.5%獲得

ワールド

中国外相、米大使に両国関係を「正しい軌道」に戻す必
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 8
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中