なぜ女性用ランニングシューズは健康に悪いのか...「小さくしてピンクにする」の弊害【最新研究】
しかし、多くのメーカーは、男性の足を基準にラスト(足型)を作っており、製品ライン全体で同じ型が使用されている。女性向けモデルをつくる際も、サイズと色を変える程度で、構造的な調整はほとんど行われていないのが実情だ。
こうしたデザイン設計が女性ランナーにどのような影響を与えているのかを検証するため、カナダのバンクーバーのランニング専門店で年齢やラン歴などの経験、トレーニング量が異なる21人の女性を対象に研究チームは調査を実施した。
被験者は、週に平均19マイル(約30キロ)を走る「レクリエーションランナー(趣味で走る人)」11人と、平均28マイル(約45キロ)を走る「競技ランナー」10人。年齢は20歳から70歳まで、ラン歴は6年から58年に及んだ。21人のうち9人は妊娠中、または出産直後にもランニングを継続していた。
被験者にとって最も重要なシューズ選びの基準は「快適性」であり、次いで「けがの予防」「パフォーマンス」の順であった。
快適性に関しては、多くの被験者が「つま先部分を広く」「かかとは狭く」「クッション性を高めてほしい」と回答。
競技ランナーは、カーボンプレートなどの高機能素材を評価しながらも、「快適さが損なわれては意味がない」と評価を付け加えた。また、けがの予防を最優先に考え、信頼できる販売員や専門知識を持つスタッフのアドバイスを重視する傾向が見られた。
用途に応じて「トレーニング用」「レース用」「けがからの回復期用」など、目的別にシューズを使い分けたいというニーズも顕在化した。





