運動中の「正しい糖分」の摂り方とは?...「即効性のあるエネルギー源」にも欠点がある
もっと悪いことに、タンパク質の糖化というよくないプロセスは、炎症を引き起こす副産物や大量のアンモニアを発生させる。
体はゆっくりと回復していくが、それも再び筋肉のグリコーゲンが尽きるまでのことだ。毒素と炎症のせいでひどい苦痛がいつまでも続くだろう。
いまでは、運動中にエネルギーを維持する優れた方法がある。たとえばワッフル、ゼリー、グミなどの「エネルギー補給製品」。なかでもハチミツをサンドした小ぶりのさくさくワッフルは、サイクリストやランナーがレース中に食べて高いグリコーゲン・レベルを保つのに便利だ。
ハチミツは即効性のある甘いエネルギー源だ。ゼリーやグミには一般的に砂糖よりもグリセミック(血糖値の上昇度)指数の高い多糖分子、マルトデキストリンが含まれている。
これらにはそれぞれ欠点がある。マルトデキストリンはトウモロコシ、米、ジャガイモでんぷん、場合によっては小麦から作られているので、細胞の炎症の原因になる恐れがある。
前述した3つの製品は砂糖または砂糖に類似した製品を使ってエネルギー蓄積量を増やす。最近のエネルギードリンクにもやはり大量の砂糖が使われている。糖、すなわち炭水化物を摂ると、体はたちまちそれをグリコーゲンとして貯蔵する。応急措置というわけだ。
その半面、糖の摂りすぎは別の問題を生じさせる。グリコーゲンはふたつの場所に貯蔵される。そのうちのひとつ、肝臓に蓄積されたグリコーゲンは必要なときすぐに使うことができ、脳、そして筋肉に優先的に利用される。