「そんな会社、大丈夫か?」と言われた逆境からの大逆転...成功に導いた「番狂わせの起業法」とは?
当時は本当にお金がなかったので、自宅の電気が止められてしまったことがあったんです。電気と同じくらい必要不可欠なものを作りたいという思いを込めて、「 “なくてはならぬ” をつくる」というミッションを掲げることにしました。「なくてはならぬ=世の中の困りごとを解決する」ということなので、当時のメンバーで困りごとを200個ほどリストアップして、そのなかにあったのが「駐車場は現地に行ってから満車だとわかるから困る」だったんです。それを解決するために生まれたのがアキッパでした。
大賀 結果としてシェアリングエコノミーというかたちにまとめられていますが、空いているものを使って困りごとを解決するというのは時代にもはまっていましたね。
金谷 僕たちは「シェアリングエコノミー」という言葉も知らずに、純粋に困りごとからサービスを作ったのですが、そのキーワードで出資先を探していたDeNAさんに見つけていただけたのも幸運なことでした。
そのときはまだ売上は立っていなかったのですが、営業代行をやっていた経験のおかげで駐車場を取るのが得意だったんです。その先行指標を評価していただけて、「これだけ駐車場があれば売上は後からついてくるから」と、出資を決めていただけました。
ミッションを作ったことで、そこからは歯車が噛み合ったようにミッションに救われてきました。ミッションから生まれたサービスが資金調達につながり、お金にも困らなくなって、事業を伸ばすこともできたんです。





