部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?
──まずはフィードバックを受ける経験が大切なのですね。最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。
じつは、先日実家の近くの喫茶店に立ち寄ったときに、この本を広げて読んでいる方がいらっしゃったんです。その方は線を引いたり、付箋を貼ったりしてくださっていて、身の引き締まる思いでした。こんなに真剣に読んでくださる方がいるのであれば、この内容を書いた著者として恥じないチャレンジを、もっともっと現場でしていきたいと思いました。
私自身、マネジメントは大変だ、つらい、と思っていた時期がありました。でも、マネジメントについて学ぶようになり、部下が成長して目標を達成した姿を社内で見たとき、じつは不覚にも、感動して涙が出たんですよ。自分が仕事をして達成したときには、やったと思う気持ちはあっても、涙を流すということはありませんでした。自分が関わった部下が成長して達成したときの感動は、自分の達成とは比べものにならないほどの喜びと充実感に溢れていました。
今はウェルビーイングが求められる時代ですが、マネジメントを学び身につけることは、その人の人生のウェルビーイングを高めることになっていくのではないかと思います。一人では生み出せないような大きな価値を世の中に生み出す達成感や、部下の達成を喜べる充実感を、多くの管理職の方に得ていただきたいです。
──管理職になることに希望の持てるメッセージですね。本日はありがとうございました。
橋本拓也(はしもと たくや)
アチーブメント株式会社 取締役営業本部長。トレーナー。
千葉大学卒業後、2006年アチーブメント株式会社に入社。入社1年目で新規事業の責任者に抜擢され家庭教師派遣事業を立ち上げるも、5年で事業閉鎖。2008年よりメンバーマネジメントに携わるが、異動・退職などが多く、7年間マネジメントの無免許運転期間を過ごす。
その後、世界60か国以上で学ばれる「選択理論心理学」を土台にしたマネジメントに取り組み、マネジメントが激変。メンバーおよび組織の飛躍的な成長を創り出し、2021年に新卒初の執行役員、2022年に取締役に就任。
現在は130人以上のメンバーマネジメントに携わる。2023年に開講したマネジメント講座は1年でシリーズ累計1000人以上が受講。また、企業経営者や管理職、ビジネスパーソンらが年間1.8万人以上受講するセミナー『頂点への道』講座シリーズのメイン講師を務める。これまでに研修を担当した受講生は2万人に上る。
flier編集部
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