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イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイングランド人...さらに驚いた偶然は?
秋に発売されるという彼女の本を僕は読んでいないし、あえて僕は事前に読ませてとは頼まなかった。また、彼女にも僕の本を事前に読まないほうがいいとはっきりと提案しておいた。
理由は、かなりの確率でどこかしら重なる内容があるだろうから。彼女がイングランドについて日本人に心から伝えたいことは、きっと僕が伝えたいことでもある。
だからもし彼女が僕の本を読んだら、「ああ、他の人が既にこれを書いている」と思って自分の文章を少し変えようとか何か付け足さなきゃと思ってしまうかもしれないが、実際のところ作家たちが似たような考えをするのは全く普通によくあることなのだ。
もちろん僕は、自分が書いたものが全て自分独自の見解だとは思っていない。そして数年たってから、自分が非常に熱心に書いた記事のいくつかについて、本当に紛れもない独自見解と言えただろうかと振り返ることがある。間違いなく、他の人が僕より前に同じような見解を書いていた。でも、当時僕が書いたのは僕自身の見解だった。そして僕は、エリオットゆかりの見解を読むのを楽しみにしている。
彼女は主に食についての作家で、これは僕が(比較的)自分の(非常に数少ない)弱点の1つだと考えている分野だ。僕はおいしい食事が好きで(そうじゃない人なんている?)、でも突き詰めた「食通」なんかじゃなく、ましてや料理なんてできない。
だから僕は、イギリス料理や食文化に関する彼女の興味深い視点を楽しみに期待している。でも、イングランドのパブがなぜこの国の偉大な発明の1つなのかを論じることにおいては、僕の方がうわてなんじゃないかと思いたい。
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