ロシア中銀、欧州の銀行も提訴の構え 凍結資産利用をけん制
ロシア中央銀行は18日、自国の凍結資産の多くが保管されているベルギーの決済機関ユーロクリアに続き、欧州の銀行についてもロシアの裁判所に提訴する方針を発表した。2018年2月撮影(2025年 ロイター/Sergei Karpukhin)
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシア中央銀行は18日、自国の凍結資産の多くが保管されているベルギーの決済機関ユーロクリアに続き、欧州の銀行についてもロシアの裁判所に提訴する方針を発表した。欧州連合(EU)がロシアの凍結資産をウクライナ支援に利用する動きをけん制する狙いとみられる。
欧州連合(EU)は18日の首脳会合で、ロシア凍結資産のウクライナ融資への利用を巡って議論する。ウクライナ融資への利用で結束できるかどうかが注目されている。
ロシア中銀は声明で「既に表明している自国の利益保護の立場に基づき、ロシアの裁判所で欧州の銀行に対し、資産凍結とその利用によって生じた損害について賠償を求める」と表明した。
ロシア中銀は具体的な銀行名を明らかにしなかったが、ロイターに対し「ロシア中銀の資産を違法に保有し、その資産処理能力を妨害している金融機関」を対象とすると説明した。





