ニュース速報
ワールド

原油先物は反落、米中貿易摩擦による景気減速懸念などで

2025年10月20日(月)11時11分

アジア時間の原油先物は前週末から反落している。写真は7月14日、ロシアのタタルスタン共和国で撮影(2025年 ロイター)

Yuka Obayashi

[東京 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前週末から反落している。米中貿易摩擦の激化で景気減速やエネルギー需要の減退を巡る懸念が高まった。

0032GMT(日本時間午前9時32分)時点で、北海ブレント先物 は0.24ドル(0.4%)安の1バレル=61.05ドル、米WTI先物は0.21ドル(0.4%)安の57.33ドルと、17日の上昇分を消した。

両指数とも先週は2%以上下げ、3週連続の下落となった。国際エネルギー機関(IEA)が2026年に供給過剰が拡大するとの見通しを示したことも一因となった。

フジトミ証券のアナリスト、田澤利貴氏は、産油国の増産による供給過剰懸念に加え、米中貿易摩擦の激化による景気減速懸念で売り圧力が高まっていると指摘。

米国がロシア産原油の買い手に圧力を強める一方で、米ロ首脳会談を控えているため先行きの不透明感が増し、ポジション調整が難しい投資家もいると述べた。

世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は17日、世界の二大経済大国である米国と中国のデカップリング(分断)は世界の経済生産を長期的に最大7%減少させる可能性があると警告し、米中に対し貿易摩擦の緩和を強く求めた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「大規模」関税続くとインドに警告、ロ産原

ビジネス

KKRなど、従業員との成果共有を加速 支援団体が日

ビジネス

中国新築住宅価格、9月は11カ月ぶり大幅下落 前月

ワールド

自民・維新が20日午後6時に連立政権成立で合意へ、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 7
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 8
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中