州兵のオレゴン州派遣、他州からも認めず 米地裁が再び差し止め

　１０月５日、 米オレゴン州の連邦地裁はトランプ政権が同州ポートランド市に他州から州兵を派遣する決定を差し止める仮処分を下した。写真は４日、同市のICE拠点を警備する州兵ら（２０２５年　ロイター/Carlos Barria）

Dietrich Knauth　Phil Stewart

[５日 ロイター] - 米オレゴン州の連邦地裁は５日、トランプ政権が同州ポートランド市に他州から州兵を派遣する決定を差し止める仮処分を下した。州側の反対を押し切って派遣を目指すトランプ氏にとって新たな打撃となる。

オレゴン州の連邦地裁は前日、トランプ氏が同州内の州兵２００人をポートランド市に派遣することを一時差し止めていた。政権は５日になって、今度はカリフォルニア州とテキサス州からオレゴン州に州兵を派遣すると決定した。

連邦地裁の判事は４日の審理で少なくとも１９日までポートランド市への州兵派遣を差し止めていたが、５日夜に開いた審理で他州からの州兵派遣も前日の決定に反するとして阻止する判断を下した。

国防総省は５日、カリフォルニア州兵２００人をオレゴン州に派遣し、連邦移民・関税執行局（ＩＣＥ）や他の連邦職員を支援するなどと発表した。

カリフォルニア州のニューサム知事は５日、トランプ政権がカリフォルニア州兵をオレゴン州に派遣したとＸに投稿。派遣を阻止するため提訴すると表明し、同日にオレゴン州の訴訟に加わった。