IAEA、イランと核施設査察再開で週内合意目指し協議=事務局長

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(写真)は3日、ロイターのインタビューに応じ、イランとの間で早ければ今週中にも核施設査察再開を巡る合意に到達できるよう協議を進めていると明らかにした。オーストリアのウィーンで撮影(2025年 ロイター/Lisa Leutner)
Francois Murphy
[ウィーン 3日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は3日、ロイターのインタビューに応じ、イランとの間で早ければ今週中にも核施設査察再開を巡る合意に到達できるよう協議を進めていると明らかにした。
グロッシ氏は、イスラエルがイランのウラン濃縮施設空爆を開始した6月13日以来、高濃縮ウランの貯蔵状況や貯蔵場所についてIAEAは何の情報も得られていないと改めて認めた。
イランはIAEAへの協力を一時停止する法律を施行。将来の査察受け入れには最高国家安全保障会議の承認を必要とすると定めている。
こうした中で査察再開に向けたイランとの話し合いを続けているグロッシ氏は「終わるまで何カ月もかかるような事案ではない。われわれは早急にこの協議に決着を付けられると間違いなく期待している。数日中には新たな会合をここウィーンで開催し、合意にこぎ着けて査察を開始することを目指している」と語り、来週より前に合意できれば素晴らしいと付け加えた。
厳密に言えば、IAEAの査察官が8月末にイラン南部のブチェール原発の燃料交換作業監督のため同国に入ったことで査察活動が再開されたと言える。
ただこの施設には核開発問題という面で懸念は乏しく、IAEAのイランに関する四半期報告でも通常は取り上げられていない。
一方、イスラエルと米国が空爆した3カ所のウラン濃縮施設で、濃縮度60%以上とされる貯蔵ウランがどうなったのか不透明感は強まっている。
60%の濃縮ウランは核兵器級の90%に近く、IAEAが3日に加盟国向けに送った非公開の報告書をロイターが確認したところでは、イスラエルが空爆を開始した時点の貯蔵量は440.9キロと以前の報告よりも多少上振れした。これは核爆弾10発分に相当するという。
グロッシ氏は「濃縮ウランはまだ現地にあるとの理解が一般的だと考えている。だがもちろん検証が必要だ。一部は失われた可能性もある」と述べた。
ある外交官は、IAEAとイランの間で査察再開合意が成立すれば、数週間以内には貯蔵ウラン状況が報告されるはずだとの見方を示した。
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