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プーチン氏の和平案、ウクライナ東部割譲盛り込む=関係筋

2025年08月18日(月)07時39分

 8月16日、ロシアのプーチン大統領と米国のトランプ大統領がアラスカで話し合った和平案は、ロシアが占領しているウクライナ領土の一部を放棄する一方、ウクライナはロシアが掌握できていない東部の広大な土地を割譲する内容だった。ロシア案を知る複数の関係筋が明らかにした。アラスカ州アンカレッジで15日、代表撮影(2025年 ロイター)

Tom Balmforth

[ロンドン 16日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領と米国のトランプ大統領がアラスカで話し合った和平案は、ロシアが占領しているウクライナ領土の一部を放棄する一方、ウクライナはロシアが掌握できていない東部の広大な土地を割譲する内容だった。ロシア案を知る複数の関係筋が明らかにした。

同筋2人は自らが知ったプーチン氏の提案について、ほとんどが欧米やウクライナの間で行われている協議に基づいており、完全ではないと説明した。

トランプ氏は16日、ウクライナのゼレンスキー大統領と欧州首脳に米ロ首脳会談の内容を説明した。

プーチン氏の提案が、交渉の出発点となる序盤の駆け引きのようなものなのか、それとも議論の対象とならない最終的な提案のようなものなのかは今のところ不明だ。

関係筋によれば、ロシア案ではウクライナが東部のドネツクとルガンスクから完全に撤退し、その見返りに南部ヘルソンとザポリージャの前線を凍結するとロシアが約束。ロシアは北部スムイと北東部ハルキウで占領している比較的小さなウクライナ領土を返還する用意があるという。

また、プーチン氏はロシアが2014年にウクライナから奪取したクリミアに対するロシアの主権を正式に承認することも求めているという。

ロイター
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