ニュース速報
ワールド

ウクライナ議会、スビリデンコ氏を新首相に選出 シュミハリ氏は国防相に

2025年07月17日(木)23時00分

ウクライナ最高会議(議会)は17日、ゼレンスキー大統領が指名したユリヤ・スビリデンコ副首相兼経済相(写真)を首相に選出した。1月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman/File Photo)

Anastasiia Malenko Max Hunder

[キーウ 17日 ロイター] - ウクライナ最高会議(議会)は17日、ゼレンスキー大統領が指名したユリヤ・スビリデンコ副首相兼経済相(39)を首相に選出した。複数の議員が交流サイト(SNS)で明らかにした。

定数450の最高会議で262票の支持を集めた。2022年2月のロシアによる侵攻開始以降で最大規模の内閣改造となる。

最高会議は、首相を辞任したシュミハリ氏を国防相に選出した。

スビリデンコ新首相はゼレンスキー大統領から、国内の兵器生産の拡大とウクライナ経済の復興を託された。

ゼレンスキー大統領は議会での演説で、新政権が6カ月以内に戦場で使用する国産兵器の割合を40%から50%に増やすと期待していると述べた。改造後の新内閣が規制緩和や同盟国との経済協力拡大に注力することを望むとも表明。ウクライナの国家存続を脅かした人物に対する処罰の強化も求めた。

スビリデンコ氏はXへの投稿で「迅速かつ断固として」行動することを誓うとともに、「最初の6カ月間の優先事項は明確だ。軍への確実な補給、国内兵器生産の拡大、そして軍の技術力の向上だ」と述べた。

スビリデンコ氏は4月に米国と合意した鉱物資源や復興支援を巡る協定の交渉をベセント米財務長官と進めた。

ゼレンスキー大統領は議員らに向けた演説で、米国とのさらなる合意が間もなく実現すると述べた。具体的な詳細は明らかにしなかった。

またゼレンスキー大統領は同日、テレグラムへの投稿で、欧州大西洋統合担当副首相のオルハ・ステファニシナ氏を新たな駐米大使に任命する方針を発表した。ステファニシナ氏は2020年から欧州・欧州大西洋統合担当を務めている。

現駐米大使のオクサナ・マルカロワ氏は、2024年の米大統領選中にトランプ陣営から批判を受けた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米軍のイラン核施設攻撃、破壊は1施設のみ 他2カ所

ワールド

ガザ攻撃で27人死亡、カトリック教会も被害 伊がイ

ビジネス

米小売売上高、6月+0.6%で予想以上に回復 利下

ビジネス

米5月企業在庫、2カ月連続横ばい 予想と一致
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 5
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 6
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 10
    「1日30品目」「三角食べ」は古い常識...中高年が知…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中