ニュース速報
ワールド

ルラ氏「世界は皇帝望まず」、トランプ氏の対BRICS関税警告受け

2025年07月08日(火)07時15分

トランプ米大統領が新興国グループ「BRICS」の「反米政策」に同調する国に10%の追加関税を課すと表明したことに対し、BRICS諸国から7日、反論が相次いだ。写真は7日、リオデジャネイロで開かれているBRICS首脳会議(2025年 ロイター/Ricardo Moraes)

[リオデジャネイロ 7日 ロイター] - トランプ米大統領が新興国グループ「BRICS」の「反米政策」に同調する国に10%の追加関税を課すと表明したことに対し、BRICS諸国から7日、反論が相次いだ。ブラジルのルラ大統領は、世界に皇帝は必要ないと述べた。

BRICSはリオデジャネイロで開いた首脳会議で6日、首脳宣言を採択。貿易に関しては関税引き上げが世界貿易を脅かすと警告し、トランプ米政権の関税政策を暗に批判していた。

トランプ氏は6日、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「BRICSの反米政策に同調する国には10%の追加関税を課す。例外はない」と投稿した。

ルラ大統領は首脳会議閉幕に当たり、記者団からトランプ氏の警告について問われたのに対し、「世界は変わった。われわれは皇帝を望んでいない」と発言。「(BRICSは)経済の観点から世界をまとめる別の方法を見いだしたいと考える国々の集まりだ」とし、「だからこそ、BRICSは人々を不快にさせているのだろう」と述べた。

トランプ氏は2月にも、BRICSが世界貿易におけるドルの役割を損なおうとすれば100%の関税を課すと警告していた。

ルラ氏はこの日、世界貿易にはドルに代わる通貨が必要との考えを改めて示した。記者団に対し「世界は貿易関係がドルを介さずに済む方法を見つける必要がある」と述べた。

南アフリカのラマポーザ大統領はBRICSが他のいかなる勢力とも競争するつもりはないと強調した。

中国外務省の毛寧報道官は「関税を強制や圧力の道具として使うべきではない」とし、BRICSは「ウィンウィン(相互利益)の協力」を提唱しており、「いかなる国も標的にしていない」と述べた。

ロシア大統領府(クレムリン)報道官は、ロシアとBRICS諸国との協力は「共通の世界観」に基づいていると表明した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ関税の大半が違法、米連邦控訴裁が判断

ビジネス

米国株式市場=反落、デルやエヌビディアなどAI関連

ワールド

米、パレスチナ当局者へのビザ発給拒否 国連総会出席

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、月間では主要通貨に対し2%
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 10
    自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまき…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中