中国、ブラジル産鶏肉の禁輸解除検討 鳥インフル終息宣言受け

7月6日、ブラジルのファバロ農相は中国がブラジルからの鶏肉の輸入禁止を早期に解除する方法を検討していると明らかにした。写真は鳥インフルエンザの発生後、養鶏場に掘られた穴。ブラジル・モンテネグロで5月撮影(2025年 ロイター/Diego Vara)
Rodrigo Viga Gaier
[リオデジャネイロ 6日 ロイター] - ブラジルのファバロ農相は6日、中国がブラジルからの鶏肉の輸入禁止を早期に解除する方法を検討していると明らかにした。ブラジルでは5月、リオグランデドスル州モンテネグロの養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認され、中国はブラジル産鶏肉の輸入を全面的に禁止した。
ファバロ氏によると、リオデジャネイロで開催された新興国グループ「BRICS」の首脳会議に合わせ、ブラジルのルラ大統領と中国の李強首相が会談した際、この話題が出たという。
禁輸措置解除の時期については協議されなかった。鳥インフルエンザ発生後、20カ国以上が禁輸措置を取ったが、6月下旬に国際獣疫事務局(WOAH)が終息宣言を行った後は大半が解除した。
ブラジルの鶏肉輸出は苦境に立たされており、政府データによると、6月の生鮮鶏肉の出荷量は23%減の31万4000トンだった。
現在、禁輸を続けているのは中国、マレーシア、ペルーなど9カ国。