トランプ氏、シリア制裁解除で大統領令 テロ支援国家指定見直しへ

トランプ米大統領(中央)は6月30日、米政府による対シリア制裁を終了する大統領令に署名した。写真はトランプ氏とシャラア暫定大統領の会談の様子。サウジアラビアのリヤドで撮影。サウジ通信提供写真(2025年 ロイター)
[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、米政府による対シリア制裁を終了する大統領令に署名した。国際金融システムからの孤立を終わらせ、長年の内戦で打撃を受けたシリアの復興を支援する。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者会見で、アサド前大統領やその側近、化学兵器活動に関与した人物、過激派組織「イスラム国」および関連組織、イランの代理組織などに対する制裁は維持すると述べた。
シリア暫定政府のシェイバニ外相は、制裁解除によって「復興と発展に扉が開かれる」とXに投稿。経済復興の「障害が取り除かれ」、国際社会に対して国が開かれるとした。
ホワイトハウスのファクトシートによると、大統領令はシリアのテロ支援国家指定の見直しや、シャラア暫定大統領が率いた過激派「シリア解放機構(HTS)」の外国テロ組織指定見直しもルビオ国務長官に指示している。