ニュース速報
ワールド

ブラジル経済閣僚、今年後半に利下げに転換する可能性指摘

2025年03月26日(水)12時22分

 3月25日、ブラジルのシモーネ・テベチ企画予算管理相(写真)は、政府系ラジオ局のインタビューで中央銀行が今年後半に利下げに転じる環境が整うと確信していると述べた。写真はブラジルのブラジリアで昨年5月撮影(2025 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 25日 ロイター] - ブラジルのシモーネ・テベチ企画予算管理相は25日、政府系ラジオ局のインタビューで中央銀行が今年後半に利下げに転じる環境が整うと確信していると述べた。

テベチ氏は「外国の政策次第の面はあるが、国内金利は早ければ今年後半にも、たとえ最小の幅であっても、低下し始めるのではないかという印象を持っている」と発言。国内政策は「管理されており、財政は秩序立っている」と述べた。

ルラ政権は最近、中間層を対象にした所得控除拡大を柱とする消費刺激策を発表したものの、今年は景気が減速するとみている。インフレを巡ってテベチ氏は消費刺激策が影響を及ぼす可能性は念頭にないことも強調した。

最新の政府経済見通しでは今年の国内総生産(GDP)成長率は前年比2.3%増にとどまり、2024年の3.4%増から減速する。テベチ氏によると、政府見通しから上振れる可能性があるものの、3%を超えられそうにないという。

中銀は昨年9月に金融引き締めを開始し、先週も追加利上げを決定したばかり。中銀が毎週実施している民間エコノミスト調査では、利下げ転換は来年最初の金融政策委員会(COPOM)での決定ではないかと予想されている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パナソニックHDが今期中に1万人削減、グループの業

ワールド

インド、パキスタンによる国境全域での攻撃発表 パキ

ビジネス

日経平均は続伸、米英貿易合意や円安を好感 TOPI

ビジネス

日本製鉄、今期純利益は42%減の見通し 市場予想比
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 8
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 9
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 10
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中