ニュース速報
ワールド

チリ中銀、1%利下げも検討=議事要旨

2024年04月18日(木)12時26分

 4月17日、チリ中央銀行は、金融政策決定会合(2日開催)の議事要旨を公表し、利下げ幅を75ベーシスポイント(bp)とするか、100bpとするかの2案を検討していたことを明らかにした。写真は同中銀のロゴ。チリのサンティアゴで2014年8月撮影(2024 ロイター/Ivan Alvarado)

[17日 ロイター] - チリ中央銀行は17日、金融政策決定会合(2日開催)の議事要旨を公表し、利下げ幅を75ベーシスポイント(bp)とするか、100bpとするかの2案を検討していたことを明らかにした。

ただ議論の結果、75bp引き下げて6.50%とすることで全員一致した。100bp利下げに比べ「中心シナリオの一部の前提が実現しなかった場合、(金融政策運営に)より大きな自由度がもたらされる」と判断したのが理由だった。

75bp利下げは市場予想とも一致し、マクロ経済分析とインフレ予想に関する市場との対話にマイナスとなりかねないようなサプライズを回避した。

中銀によると、最近のチリ景気は改善しつつも、内需低迷が足かせ。通貨ペソ安と世界的なコスト・ショックが物価に上昇圧力を加えている。ただ中銀は今年上半期に政策金利を大幅に引き下げる戦略を堅持しており、2日の会合でも従来の金利水準が景気と物価に対し中立的と見なされる水準よりも依然高かったことを受けて、急速な利下げが継続された。2日の利下げ発表時には追加利下げの可能性も示唆していた。

中銀は2021年半ば、それまで0.50%だった水準からの利上げを開始し、22年後半に11.25%まで引き上げた。この高い金利水準はインフレが落ち着き始めた昨年7月に金融緩和に転換するまで維持された。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「停戦は発効」、違反でイラン以上にイスラ

ワールド

ガザの食料「兵器化」、戦争犯罪に該当 国連が主張

ワールド

ドイツ、25年度予算案を閣議了承 投資と利払い急増

ビジネス

独IFO業況指数、6月は予想以上に上昇 景気底入れ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり得ない!」と投稿された写真にSNSで怒り爆発
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 6
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 7
    EU、医療機器入札から中国企業を排除へ...「国際調達…
  • 8
    細道しか歩かない...10歳ダックスの「こだわり散歩」…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    「水面付近に大群」「1匹でもパニックなのに...」カ…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中