ニュース速報

ワールド

バングラ警察、ダッカ飲食店襲撃事件の首謀者を射殺 隠れ家急襲

2016年08月29日(月)10時47分

 8月27日、7月にバングラデシュの首都ダッカの飲食店が襲撃され、日本人を含む22人が殺害された事件で、治安部隊が27日、ダッカ近郊にある武装勢力の拠点を急襲し、首謀者を含む3人を射殺した。写真は事件のあったレストラン。バングラディシュの首都ダッカで7月撮影(2016年 ロイター/Adnan Abidi)

[ダッカ 27日 ロイター] - 7月にバングラデシュの首都ダッカの飲食店が襲撃され、日本人を含む22人が殺害された事件で、治安部隊が27日、ダッカ近郊にある武装勢力の拠点を急襲し、首謀者を含む3人を射殺した。警察当局が明らかにした。

ダッカ警察のテロ対策部門のトップによると、3人はダッカ近郊にある隠れ家に追い詰められ、投降を拒んだため、銃撃戦の末に射殺された。射殺されたのは当初4人と発表されたが、その後3人に訂正された。

警察によると、射殺された首謀者はタミム・チョードリー容疑者(30)。バングラデシュ生まれでカナダ国籍を持っているという。

最近起きた襲撃事件の武器や資金の供給元となっていたという同容疑者について、カーン内相は記者団に「チョードリー容疑者の章はこれで終わりだ」と述べた。

ダッカの飲食店襲撃事件では、イスラム教の断食月(ラマダン)中の7月1日、武装集団が飲食店に押し入り、人質を取って立てこもった。特殊部隊が突入して実行犯5人を射殺したが、国際協力機構(JICA)のインフラプロジェクトに携わっていた日本人7人を含む22人が死亡した。事件後に過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

バングラデシュ政府は国内にISやアルカイダは存在しないとの立場を取っているが、警察はISへの忠誠を誓っている過激派「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」が飲食店襲撃事件に関与したとみている。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率60%に小幅上昇 PCE

ビジネス

ドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米

ワールド

米中外相会談、ロシア支援に米懸念表明 マイナス要因

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中