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日本とインドネシア、防衛協力の覚書に署名へ=関係者
3月19日、インドネシアのジョコ大統領(写真右)の来日に合わせ、日本とインドネシア両政府が防衛協力に関する覚書を結ぶことが分かった。2月撮影(2015年 ロイター /Antara Foto/Ismar Patrizki)
[東京/ジャカルタ 19日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領来日に合わせ、日本とインドネシア両政府が防衛協力に関する覚書を結ぶことが分かった。日本はフィリピンとも覚書に署名したばかり。東南アジア諸国との関係を強め、南シナ海で活動を活発化させる中国をけん制したい考え。
昨年10月に就任したジョコ大統領は今月22日から来日し、安倍晋三首相と会談する。国防相も同行する見通しで、複数の両国関係者によると、自衛隊とインドネシア軍の間で共同訓練を本格化させたり、防衛装備品で協力することなどを盛り込んだ覚書に調印することで調整している。
ジョコ大統領は来日後に中国も訪れる予定だが、日本の政府関係者は「ASEAN(東南アジア諸国連合)域外の最初の外遊先が日本。そのメッセージは大きい」と語る。インドネシアの政府関係者は、覚書は「両国にとって非常に重要」と話す。
日本は東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国への軍事的、経済的な関与を強め、南シナ海で中国と領有権争いをしてるフィリピンやベトナムなどとの関係強化を急いでいる。今年1月にはフィリピンとも防衛協力の覚書を結んだ。
(久保信博、ランディ・ファビ)