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日経平均は反落、朝高後軟調 3万9000円再び下回る

2024年05月21日(火)15時47分

 5月21日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比122円75銭安の3万8946円93銭と、反落して取引を終えた。写真は都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比122円75銭安の3万8946円93銭と、反落して取引を終えた。朝方は米市場での流れを受けて、半導体株などの主力ハイテク株を中心に買いが先行したが、米半導体大手エヌビディアの決算などの注目イベントを控え、次第に伸び悩む展開となった。日経平均は再び心理的節目の3万9000円を下回った水準となり、大引けにかけて安値をつけた。

日経平均は前営業日比162円高と底堅くスタート。前場では一時276円高となる場面がみられたが、後場ではマイナス圏に転落し、127円安の3万8942円28銭で安値を付けた。日経平均は前日に心理的節目の3万9000円を約1カ月ぶりに回復しており、達成感から利益確定売りが出やすいとの見方があった。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、エヌビディアの決算を控えているため、ポジション傾けづらいとの声もあった。

楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジストはエヌビディアの決算について「前回の決算は日経平均が史上最高値を更新する原動力となっただけに、注目度は高い」と話す。市場の期待が非常に高いため、決算の内容を見極めない限り本格的な買い相場にはなりづらいという。「再び祭りになるか、がっかりになるかで相場の行方が左右されるだろう」という。

東証株価指数(TOPIX)は0.3%安の2759.72ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.3%安の1420.43ポイント。プライム市場の売買代金は3兆9173億7400万円だった。東証33業種では、値上がりは保険、電気・ガス、石油・石炭製品など11業種で、値下がりは不動産、証券、精密機器など22業種だった。

主力株はまちまちだった。ダイキン工業、ソフトバンクグループ、テルモが軟調な半面、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどの半導体関連株はしっかりだった。

そのほか、政策保有株の売却方針や自社株買いが好感された東京海上ホールディングスは2.34%。MS&ADインシュアランスグループホールディングスは13.79%高で、プライム市場の値上がり率トップだった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.41%安の633.41ポイントと、反落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが575銘柄(34%)、値下がりは1006銘柄(61%)、変わらずは68銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38946.93 -122.75 39232.16 38,942.28─39

,346.15

TOPIX 2759.72 -8.32 2773.23 2,758.86─2,7

85.68

プライム市場指数 1420.43 -4.25 1428.10 1,420.18─1,4

33.62

スタンダード市場指数 1247.25 -2.18 1252.99 1,247.25─1,2

59.66

グロース市場指数 814.26 -9.91 826.50 814.26─829.6

0

グロース250指数 633.41 -9.04 644.41 633.41─646.8

7

東証出来高(万株) 157678 東証売買代金(億円) 39173.74

ロイター
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