ニュース速報
ワールド

豪政府のガス開発戦略、業界団体が歓迎 国内供給不足に懸念

2024年05月21日(火)15時53分

 豪エネルギー企業でつくる業界団体は、豪政府が今月発表した天然ガス開発を促進する戦略を歓迎すると表明した。写真は2011年4月、西オーストラリア州ピルバラ地域のバーラップで撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)

Emily Chow

[パース 20日 ロイター] - 豪エネルギー企業でつくる業界団体は、豪政府が今月発表した天然ガス開発を促進する戦略を歓迎すると表明した。同時に、世界各地の紛争を背景に不安定な相場が続き、国内ガス供給が2020年代中に不足に陥る可能性がなおあると警告した。

政府は9日発表した「未来のガス戦略」で、エネルギー転換期において国内・輸出需要の両方を満たすために新たなガス供給源が必要になると指摘した。

業界団体「オーストラリア・エネルギー生産者」の会長で豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジー・グループ最高経営責任者(CEO)、メグ・オニール氏は21日に開かれたガス業界のイベントで、ウクライナや中東の紛争を背景に石油・ガス相場が不安定であることに言及。

「対策を講じなければ豪州の東海岸は2028年までに、西海岸は30年までに供給不足に陥ると予測されている」とし、これが相場の変動率を高め、家計や企業に対する値上げにつながるかもしれないと語った。

「不足に対する最善の解決策は常に供給、供給、供給だ。そのためには適切な規制環境が必要だとこの戦略が認めていることを歓迎する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮、金正恩氏が決断すれば近い将来に核実験も─韓

ビジネス

川崎重工、米NYの地下鉄車両378両受注 契約額2

ビジネス

マネタリーベース、国債売却増で18年ぶり減少幅 Q

ビジネス

三井物産、連結純利益予想を上方修正 LNGや金属資
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    高市首相に注がれる冷たい視線...昔ながらのタカ派で…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中