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マスク氏への1兆ドル報酬案、米助言会社ISSが株主に反対推奨

2025年10月20日(月)11時15分

 米議決権行使助言会社インスティチューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は17日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO、写真)に対する1兆ドルの巨額報酬案に反対するよう株主に促した。写真は2022年3月、ドイツで代表撮影(2025年 ロイター)

[17日 ロイター] - 米議決権行使助言会社インスティチューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は17日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する1兆ドルの巨額報酬案に反対するよう株主に促した。

ISSは昨年もマスク氏の報酬案に反対を推奨していた。ISSはテスラの株式を大量に保有するパッシブファンドを含む大手機関投資家に影響力がある。

今回の反対推奨は11月6日の株主総会を前にテスラの取締役会にプレッシャーを与えるものとなる。

ISSは「実績とビジョン」を理由にマスク氏を引き留めることが取締役会の目標だが、2025年の報酬案は「今後10年間の超高額報酬の機会を固定するものであり、取締役会が将来の給与水準を有意義に調整する能力を低下させる」と指摘。

報酬は「天文学的」規模だとしたほか、部分的な目標達成に対して非常に高額な支払いが行われる可能性のある設計上の特徴や、既存投資家に対する潜在的な希薄化を反対推奨の理由に挙げた。

テスラはXへの投稿で、ISSは「投資とガバナンスの基本的な点をまたもや完全に見逃している」とし、全ての議案に投票するよう株主に改めて呼びかけた。

ロイター
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