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リオ・ティント、第3四半期鉄鉱石出荷が予想下回る 中国需要は加速

2025年10月14日(火)11時02分

[14日 ロイター] - 英豪系資源大手リオ・ティントは14日、第3・四半期の鉄鉱石出荷量が予想を下回ったと明らかにし、年間目標の下限を達成するためには年末に向けて大きな後押しが必要だと警告した。ただ、中国の需要は加速しているとした。

同社は中国の的を絞ったインフラ支援策で鉄鋼生産が押し上げられ、鉄鉱石価格が2月以来の高値に急騰していると指摘した。

第3・四半期のピルバラ事業からの出荷量は8430万トンで、ビジブル・アルファのコンセンサス予想8550万トンをわずかに下回った。

今年序盤のサイクロンの影響で、同社は2025年の鉄鉱石出荷量が3億2300万─3億3800万トンの下限になるとの見通しを示している。

リオ・ティントは中国経済について、根強いデフレや製造業の低迷、軟調な輸出、長引く不動産不況を抱えながら第3・四半期に入ったと指摘。それでも中国政府は年間5%の成長率目標達成に引き続き注力し、広範な景気刺激策ではなくインフラとテクノロジーに的を絞った支援を行っているとした。

さらに、中国が鉄鉱石供給源を多様化し、中小サプライヤーからの購入を増やしており、大手生産者の合計出荷量は前年比横ばいになっていると指摘した。

リオ・ティントは同業他社と同様、より環境に優しいエネルギーへの移行で高い需要が見込まれる銅の生産を強化。第3・四半期はオユ・トルゴイでの生産が過去最高となり、今年の銅生産は50%以上増加する見込みだ。

また、2四半期連続でボーキサイト生産が過去最高を記録。アムルン鉱山が好調なことから、通年見通しを5900万─6100万トンのレンジに引き上げた。

ロイター
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