NZ中銀、12月から住宅ローン規制緩和 物件価格低下で

10月14日、ニュージーランド準備銀行は、住宅ローンの対資産価値比率(LVR)規制を12月1日から緩和すると発表した。写真はウェリントンで2017年7月撮影(2025年 ロイター/David Gray)
Lucy Craymer Renju Jose
[ウェリントン 14日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は14日、住宅ローンの対資産価値比率(LVR)規制を12月1日から緩和すると発表した。住宅価格が低下を続け、持続可能な水準になったため。
銀行の住宅ローンは、頭金比率20%未満の住宅購入者向けの全体に占める比率が従来の20%から25%に引き上げられる。
アンガス・マクレガー副総裁代行は声明で「LVRの基準を緩和することで、銀行は融資における柔軟性を高め、市場の効率性と信用へのアクセスが改善する。特に住宅の初回購入者にとって支援になる」と説明。住宅価格は中銀が持続可能と推定する範囲に収まっており、住宅ローンの伸びは緩やかで高リスク融資の割合も低いことから、LVRの水準を見直すのに適切なタイミングだと述べた。
ニュージーランドの住宅価格は2021年のピークから16%ほど下がっている。ニュージーランド不動産研究所が14日発表したデータによると、今年9月の物件価格は前年同期と比べて1.5%下落した。