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英CPI、8月は前年比+3.8% 主要先進国で最高

2025年09月17日(水)16時29分

 英国立統計局(ONS)が17日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.8%上昇と、伸び率は7月と変わらなかった。写真は2017年4月、ロンドンのスーパーで撮影(2025年 ロイター/Neil Hall)

[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が17日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.8%上昇と、伸び率は7月と変わらなかった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想とイングランド銀行(英中央銀行)の予測も3.8%上昇だった。

サービス価格のインフレ率は5.0%から4.7%に減速。

エネルギー、食品、たばこを除いたコアインフレ率は3.8%から3.6%に鈍化した。

イングランド銀行は8月に政策金利を0.25%引き下げたが、今週18日の金融政策委員会では4%で据え置くとみられている。

英国のインフレ率は主要先進国で最も高く、年内の追加利下げの可能性は低いとの見方が強まっている。

ポンドと金利先物は、統計発表後、小動きだった。

8月のインフレ率への寄与度が最も大きかったのは、ガソリン価格とホテル・レストランの料金だった。一方、交通費、特にここ数カ月変動が激しかった航空運賃の上昇ペースは鈍化した。

食品と非アルコール飲料の価格は4.9%上昇から5.1%上昇に加速した。

キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「英国のインフレ率は最終的には、労働市場の軟化で賃金が伸び悩み、米国やユーロ圏並みになると依然予想している」とし、政策金利は現在の4.0%から来年末までに3.0%まで低下するとの見方を示した。

ただ「インフレの上振れリスクはあまりにも高く、イングランド銀行が明日、あるいはその次の11月の会合で利下げに踏み切るとは考えにくい」と述べた。

ロイター
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