ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、500円超高 ハイテク株が押し上げ

2025年09月04日(木)11時50分

 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比517円27銭高の4万2456円16銭となった。写真は2022年6月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 4日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比517円27銭高の4万2456円16銭となった。前日の米市場で、米金利低下を受けてハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体関連株や電線株が堅調に推移。指数を押し上げ、日経平均は一時540円超高となる場面があった。

日経平均は前営業日比154円高でスタートした後、すぐに上げ幅を拡大。前場中盤に543円高の4万2482円50銭の高値を付けた。足元、調整含みとなっていた半導体株などに買いが入り相場を支えたほか、鉄鋼株や金融株もしっかりだった。プライム市場では7割近くの銘柄が値上がりするなど、買いが広がった。一方、上昇一服後は高値圏でもみ合う展開となり、前場後半は4万2400円台での推移が続いた。

市場では「足元の日経平均は25日移動平均線がサポートラインとして機能しており、底堅さを見せている」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。物色面では、「ハイテク株が休みの日は医薬品など内需株が買われ、循環的な動き」(澤田氏)との指摘があり、目先もしっかりした展開が続くのではないか、という。

TOPIXは0.8%高の3073.20ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0987億6300万円だった。東証33業種では、ゴム製品以外の32業種が値上がり。非鉄金属、鉄鋼、保険などの上昇が目立った。

個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ、アドバンテストが3%超高。フジクラは6%超高で、年初来高値を更新。古河電気工業は2%超高。ファーストリテイリングは2%超高。主力のトヨタ自動車は1%超高だった。

一方、ニデックは18%超安でプライム市場の値下がり率トップ。同社は3日、子会社の中国法人で不適切な会計処理が行われた疑いがあるなどとして、第三者委員会を設置すると発表し、嫌気する売りが先行、一時ストップ安となった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1120銘柄(69%)に対し、値下がりが434銘柄(26%)、変わらずが64銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

野村HD、非上場企業向け体制を強化 専門部門を改称

ビジネス

午後3時のドルは148円前半で上値重い、株高や政局

ビジネス

英ロイズ銀行グループ、成績下位の3000人に解雇リ

ワールド

ロシア極東事業「サハリン1」、米エクソン復帰なら有
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 3
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害」でも健康長寿な「100歳超えの人々」の秘密
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「農産物の輸出額」が多い「…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中